#1261
motoki rei
参加者

詳細でかつ、ご丁寧な解説をありがとうございます。
多分、私は「不注意優勢型」だと思います……ミスがやたらに多く、事前の準備でもそれを発揮するから、遅刻も多く……書いていて辛くなってきましたので、この辺でやめますが。

> ○才能を発見する
> ADHDの子どもは、自分の好きなことに関しては集中力を遺憾なく発揮することが多いです。
> 子どもの才能を発見し、サポートしてあげれば才能を伸ばしていくことが期待できます。

あー、これ、あー……。
昔の小学校低学年の授業では、文字を書き順通りに書かなくてはいけなかったのですが。
口という三画の字ね、正しくは「https://kakijun.jp/page-ms/0317200.html」のように書きます。
あの時の私は、左下から角ばった円を描くように一筆で書いていたのです。
母は「それは違う、決まりだからこう書くの!」と言って譲らない、理由を聞いても「決まりだから」の一点張りで。

三十代前半だったか、母が「私が如何に育てにくい子供だったか」のエピソードでこの話をしました。
それ、もう何回目だったかわかりませんが……あまりにも腹がったから、ついに言い返すことにしました。

お母さん、私は確かに育てにくい子供だったと思う。
けど、この話だけは、悪いのはお母さんだからね?
お母さんが子供の才能に気付かなかった、つまり母親の才能が低かったという話だから。

私はこの時、一筆書きの理由を言った、何回も何回も。
「この書き方は早く書けるから効率が良い。むしろ決まりを変えるべき。何でそんな決まりがあるの?」
そしたらお母さんは「決まりだから」の一点張りだったでしょ?
あの理由に私は、どうしても納得が行かなかった。
本当に私が欲しかった答えは、後で自分で見つけられたけどね。

私がお母さんから欲しかったのは……

文字というものは、書き手が誰かに伝えたいことがある時に使うもの。
文字を書く時に時間がないかも、手を怪我しているかも、そのため上手く書けないかもしれない。
けど、書き順を決めておくと、文字が崩れても相手に読んでもらえる可能性が高くなるでしょ?
お前が書いた書き順で、たまたまその時に何かの理由で上手くかけなかったら、どう?
それで読む人が読めなかったら、それはもう文字じゃない、単なる落書きです。
お前が誰かに伝えたくて、一所懸命に書いた文字が伝わらないって、悲しくない?
だから、それを避けるために、正しい書き順で書かなければならないの。

……という、答えだからね。

お母さん、確かに私は、普通の子供が簡単にできることをなかなかできなかった。
でも、他の子供が気付かないことに気付いた、これは私の才能だから。
お母さんはね、そのことに一切気付かずに、この私の才能を叩き潰してくれたんだよ?
しかも、ここで私が反論するまで、そのことに一切気付いていなかった。

あのさー、お母さん、どーしてくれるんよ。
私ね、三十過ぎて、非正規でしか働けないけど。
お母さんが私の才能に気付いて、それを伸ばしてくれたら今頃、こんなしがない派遣社員じゃなかったのに。
その上に、育てにくい子供を育てた自らの武勇伝エピソードに、この話を使いますかー。
無知って怖いねー。あー良い勉強になったわー。

と、最後は単なる八つ当たりに終わったけど、それまで「お前がどんだけ育てにくかったかー」て言われ倒していたものですから。
いや、わかってますよ。
母は家にお金を入れなくなった父に代わってお金を稼いで、私と弟二人を育ててくれました。
その恩はある、でもあんまり何回も何回も無能児扱いされたら、ええ加減キレるっちゅーねん。

新田様のような先生に出会いたかったですね。
出会わなかったから、労働者としての私は、無能の中の無能に終わってしまいました。
私の場合は「まー、しゃないかー」で済むけど、それで済まない人はたくさんいます。
特に子供たちは本当に、何とかしなければ。

これを言うと引かれるかもしれませんが。
不登校やひきこもりの問題はメンタル面や自殺の防止という人権問題だけじゃないく、営利目的も含まれます。
それも本人の営利目的だけではありませんで、最終的には国の話になります。

一人の人が生活で消費しなければならないもの、それは需要です。
その需要に対して供給することによって仕事が生まれ、お金を稼ぐことができるわけですから。
つまり、自殺者が増えると当然ながらGDPは落ちます。

経済的な問題がだけが自殺の理由なら、生活保護を支給すれば良いのですが。
迷惑をかけないために受けないという人はとても多いです(生活保護は税金泥棒とせめる人も稀にいる)。
違う、そうじゃない、その心掛けは立派だけど、選択する方法が違う。
先進国を先進国たらしめたのは、資本主義と信用経済です。
信用経済は「支払いは後で、必ず行う」という契約を信用して、それを守ることで成り立っています。

「良いんだよ、生活保護を受けても。皆に申し訳ないと思うその気持ちを大切にして、後で必ず皆に返せば良いんだよ」

平たく言えば、こういうことだけど皆、知らないですよね。
経済の基礎知識を学校でちゃんと教えないからこうなる……と言いたいけど、先生でここまで教えられる人も少ないのも確か。
でも、今は、それこそITの力を使って、遠隔でそれを教えられる先生にやってもらうことはできるはず。

子供の才能を伸ばすのは、その子供と家族のためだけじゃないです。
その子供が才能を発揮することでその周りのたくさんの人々も、そして最終的には国が潤います。

いやもう、本当に新田様のような先生にお会いしたかったです。
でも、今、お会いすることができて、本当に嬉しいと私は思っています。